どうしてこうなった2

幽子→悠太の部屋に住む地縛霊。美人らしい。

悠太→引っ越したばかりの大学生。2、3本ネジがぶっ飛んでる

雅士→悠太の幼馴染。唯一の常識人の為、この物語の苦労人

美樹→悠太の妹。

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幽子 ♀
悠太 ♂(♀でも可)
雅士 ♂
美樹 ♀

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悠太「幽子さん!そういえばなんだけど」

幽子「水を差すようで悪いけどその幽子って何よ」

悠太「いつまでも幽霊さんって呼ぶのも他人行儀かと思って」

幽子「他人の筈なんだけどなー?寧ろ私人間じゃないしなー?」

悠太「細かいことはいいんです!!!」

幽子「細かくないけど....ハイハイ、何よ?」

悠太「幽霊の幽に!子供の子!!これで幽子さん!!」

幽子「厨二病臭いわね」

悠太「だって、名前教えてくれないんだもの」

幽子「あんたね....」


美樹「兄貴ー、引越し祝いに来てやったよー!」

悠太「美樹!!なんだよ来る時はインターホン押せって」

美樹「いや、インターホンないし、って....キャァァァァァ!!!」

幽子「まぁ、驚くでしょうね....幽霊がここに居たら」

美樹「何!?チョー美人さんじゃない!!!いつの間にこんな彼女できたの!?兄貴の癖に!!」

幽子「あちゃー....同じ人種かー」

美樹「どうも!!!悠太の妹です!美樹です!!よろしくお願いします!!」

幽子「ツッコミ居なかったらこんな大変なのね....あの子きっと苦労性だわ」

美樹「あの!!お名前は?出会いは!?年齢は!?なぜ真っ白な服を!?良ければお姉様とお呼びしても!?」

幽子「なんなのこの子!マスコミレベルで怒涛の如く質問してくるんだけど!?」

悠太「あー、こいつ興味持ったらまっしぐらなんだよ、ゴメンな幽子さん....全く大変な妹を持ったもんだ」

幽子「いや、確実に貴方血を引いてるわよこの子」

美樹「ん?何が?」

幽子「....なんでもないわ....ねぇ、あのツッコミ君は今日は来ないの?」

悠太「ん?来るよ、今日はバイトねぇらしくて美樹来るって言ったら「絶対行くぅぅぅぅぅぅぅぅ」って言ってたから」

幽子「....まぁいいわ、説明するのも面倒臭いからあの子に任せましょう」




雅士「んで、俺が予定より早く無理矢理召喚されたってことか」

悠太「だって幽子さんが鬼の形相で今すぐ呼べって言うから」

幽子「収集がつかないからよ!!!わかる?」

悠太「わっかんねぇ!」

美樹「分かりません!」

雅士「潔いいなお前ら....じゃなくて、美樹ちゃん、この人、なんだと思う?」

美樹「何だと思うって....綺麗なお姉様で、兄貴の彼女で....」

雅士「美樹ちゃん、この際綺麗なお姉様はいいよ、事実だから。でも悠太の彼女ではぜっっったい無い」

美樹「え?」

悠太「え?なんでなんで?」

雅士「お前は黙ってろ悠太。えっと....美樹ちゃんは、幽霊とか平気?」

美樹「幽霊か....(出来れば一息で)夜中幽霊さんが部屋の隅に居たからお友達になりたいって思って幽霊さん追い掛けて、「お友達になろーよ!!」って言ったら「ふざけんな!」って言われて金縛りに合って息が出来なくなって気付いたら病院だったってことはあるよ!」

幽子「それ確実に悪霊の類よ、よく生きてたわね....いや、コイツの妹ですもの....ありうるわね」

雅士「いや呆れてる場合じゃないですよ幽子さん!?」

幽子「あ、そうね、説明してちょうだいツッコミ君」

雅士「なんで俺が....まあいいや、美樹ちゃん、この幽子さん、正真正銘の幽霊だよ」

美樹「へぇ....トイレとかはするんですか!?」

雅士「デジャブ!!!この兄にしてこの妹あり!!」

悠太「な?気になるよな?」

美樹「うん、こんな綺麗な幽霊さんなんだもの、そういう所想像できないって言うか」

幽子「しないわよ?」

雅士「アンタも律儀に答えてんじゃねぇよ!!」

幽子「勘違いされたくないもの」

雅士「もうどうにでもなれええええ!」




美樹「なるほどねー、よく見れば確かに脚もないし本当に幽霊さんなんだね!」

悠太「風呂は入るんだぜ」

美樹「どうやって!?」

雅士「せっかく収集付けたのにお前って奴は....」

幽子「気持ちの問題よ」

雅士「だから別に変な質問に律儀に答えなくていいって!....頭いてえよ」

美樹「そういえば、幽子お姉様は本名なんですか?」

悠太「ワシが付けた」

雅士「ワシが育てたみたいなニュアンスで言うなよ」

幽子「そうねぇ、本名が分かってたらもうとうに成仏してるでしょうね」

悠太「そうなの?」

幽子「そうよ。貴方は分かってなさすぎるから稲川〇二さんの話聞いて勉強しなさいよ」

雅士「そんなんで霊界学べるの!?」

幽子「あら、結構忠実よ?」

悠太「へぇ....じゃあ幽子さんは記憶が無いの?」

幽子「生前のね。記憶が戻って未練もなんにもなくなったら無事成仏よ」

雅士「生前の記憶ねぇのになんで稲川〇二への認識はしっかりしてんだよ!」

幽子「さんを付けなさい。稲〇淳二さん。」

雅士「なんでそんなにリスペクトなんだよ」

美樹「えっと....じゃあ幽子お姉様は兄貴が勝手につけた名前で、地縛霊だから強制的に同居って事?」

雅士「まとめてくれてありがとう美樹ちゃん」

美樹「うーん、幽子お姉様は成仏したいの?」

幽子「成仏出来ればいいなとは思ってるわ。もうほとんど諦めてるけど」

悠太「そりゃあ長年ここに縛られてたらそうなるわな」

雅士「なんでこの兄妹はこんなに適応能力高ぇんだよ!最初の俺がアホみてぇにおもえるわ」

美樹「みんなでお姉様の記憶を取り戻すように頑張ろうよ!ねぇ!」

雅士「んー?あれー?皆ってオレも頭数に入ってる?」

悠太「乗っかった船だ、雅士」

雅士「それはお前が言う台詞じゃねえよ!!!」

幽子「哀れねぇ、ツッコミ君」


雅士「幽霊に哀れまれるとかもうやだよ俺....」